養護教諭 めざせる学校を探す 資格の取得方法をみる

養護教諭とは…

児童・生徒の健康を見守る

養護教諭とは、わかりやすくいうと「保健室の先生」です。一般教員と違って、クラスを担任することはありません。しかし、養護教諭は全校の児童・生徒を対象に、その健康と安全を支えていくという重要な役割を担っています。転んで擦り傷を負ったり、熱や腹痛など具合が悪くなったりして、養護教諭のお世話になった人も多いのではないでしょうか。そういう意味では、養護教諭は児童・生徒にとって非常に身近で頼もしい存在といえます。
といっても、養護教諭はケガや病気の手当てをしているだけではありません。学校全体の衛生管理、健康診断の準備、ケガや病気などの報告書や事務書類の作成など数多くの仕事をこなしているのです。このほか「保健」領域の授業を行うこともあります。
養護教諭を配置する基準は、小・中学校が、3クラス以上(児童・生徒数121人以上)、高等学校が生徒81人以上となっています。851人以上の小学校、801人以上の中・高等学校では複数(2人)配置になります。災害などが発生した場合には臨時増員も可能です。また、基準は異なりますが、特別支援学校にも配置されます。

仕事の内容

生徒の保健指導や心身の健康管理を行う
保健室を運営し、学校保健情報の全てを管理する

養護教諭の職務内容について法律上の定めはありませんが、文部科学省が示した指針があります。その内容をまとめると下記のようになり、養護教諭の仕事の幅広さがわかります。

❶学校保健情報の把握

体格・体力・疾病・栄養状態、健康・安全の認識の発達、健康生活の実践状況、心の健康、性、学校環境衛生、保健室で捉えた傷病などの実態を把握します。

❷保健指導・保健学習

個人を対象とした保健指導として、心身の健康や健康生活の実践に関して問題を有する児童・生徒の個別指導があります。集団を対象とした保健指導では、学級活動やホームルーム活動で学級担任が行う保健指導への助言や資料提供、学級担任との協力授業などをします。また、学校行事での保健指導として、健康診断にともなう保健指導、各種行事にともなう保健指導などを行います。さらに、保健学習への専門的な助言、資料提供や教材作成の協力、教科担当教員との協力授業なども果たします。

❸ 救急処置および救急体制

日常の救急処置、学校行事にともなう救急処置、救急体制の整備、緊急時の救急処置や救急体制および連絡網の整備をします。

❹ 健康相談活動

主に児童・生徒の心の健康に気を配り、観察、問題の背景分析、解決のための支援をします。校内の関係職員や校外の専門家・専門機関との連携も図ります。

❺ 健康診断・健康相談

定期・臨時の健康診断の実施計画の立案・準備・指導・評価、健康診断の事後措置に関する計画と実施、健康相談の対象者の把握、計画、準備、実施、事後処理などを行います。

❻ 学校環境衛生活動の実施

保健主事との協力による学校環境衛生活動実施計画の作成、教職員による日常の学校環境衛生活動への協力と助言、地域の環境衛生に関する情報把握などを行います。

❼学校保健に関する各種計画、組織活動の企画、運営への参画、一般教員が行う保健活動への協力

学校保健安全計画、保健指導の全体計画と年間指導計画、一般教員が行う保健活動への協力、学校保健委員会などの組織活動の企画、運営への参画などがあります。

❽ 伝染病の予防

伝染病による出席停止に関する業務、学校内の消毒などの処置、また、学校周辺で伝染病が発生したときには学校内の清潔を保つことなど適切な対応をします。

❾ 保健室の運営

保健室の機能を生かした保健室の経営計画作成と実施、保健室の整備、健康診断および環境衛生検査に関する器械・器具の整備と管理、救急薬品・材料の整備と保管、健康観察の観点および学校での救急処置基準などの作成と管理、保健に関する諸表簿の整備および諸情報の整備と保管、健康相談、健康相談活動、救急処置、保健指導の場としての環境設定と整備・活用などを全般にわたって行います。

免許状の取得方法

免許状の取得ルート

●専修免許状

  1. ❶大学院の修士課程を修了し、「養護に関する科目」28単位以上、「教育の基礎的理解に関する科目」8単位以上など80単位以上を修得した者。一種免許状を取得している場合、実質的には「大学が独自に設定する科目」24単位以上を大学院で上積みすればよい。
  2. ❷一種免許を取得した後、養護教諭として良好な成績で3年以上勤務し、大学または文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関や認定講習などにおいて15単位以上修得し、都道府県教育委員会が行う教育職員検定に合格した者。

●一種免許状

  1. ❶大学を卒業し、「養護に関する科目」28単位以上、「教育の基礎的理解に関する科目」8単位以上など56単位以上を修得した者。
  2. ❷保健師の免許を持ち、文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関に半年以上在学し、所定の12単位以上を修得した者。
  3. ❸看護師の免許を持ち、文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関に1年以上在学し、所定の22単位以上を修得した者。
  4. ❹二種免許を取得した後、養護教諭として良好な成績で3年以上勤務し、大学または文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関や認定講習などにおいて所定の20単位以上を修得し、都道府県教育委員会が行う教育職員検定に合格した者、など。

●二種免許状

  1. ❶短期大学または文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関を卒業し、「養護に関する科目」24単位以上、「教育の基礎的理解に関する科目」5単位以上など42単位以上を修得した者。
  2. ❷保健師の免許を持ち、教育職員免許法施行規則第66条の6に定める4科目(日本国憲法など)各2単位以上を修得した者(申請すれば取得可能)。
  3. ❸臨時免許を取得した後、養護助教諭として良好な成績で6年以上勤務し、大学または文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関や認定講習などにおいて所定の30単位以上を修得し、都道府県教育委員会が行う教育職員検定に合格した者、など。

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