アスレティックトレーナーはスポーツトレーナーを細分化したもので、近年、注目を集めている職業です。選手のけがの予防・治療に携わり、また選手と医師、あるいは監督との間のパイプ役となって選手の健康を管理することを専門とします。スポーツ科学の見地から、心身のコンディショニングに応じたトレーニング法を指導することもあります。
エアロビクスは、音楽などに合わせたダンス・エクササイズを通して身体が取り込む酸素の量を増大させ、健康な体をつくることを目的としたスポーツで、この指導者がエアロビクスインストラクターです。有酸素運動の効果を得られるバラエティに富んだ動きを考案したり、レッスンプログラムの作成も行います。運動能力とセンスが求められる仕事です。
運動理論やスポーツ科学、競技ルールなど、スポーツに関する専門知識を持ち、選手がよりすぐれた能力を発揮できるよう、指導、育成、支援にあたるのがコーチや指導者。目標に合わせたトレーニング計画を立てるほか、必要な栄養が補給できるよう食事の管理なども行います。選手の性格や特性を十分に理解した上で、指導にあたることが重要です。
【必要な資格】 ※競技により必要な資格が異なります
スポーツ競技がスムーズに行われるよう、試合開始から終了まで競技ルールにのっとって正しい判定をし、試合の流れを管理するのが審判員の仕事です。試合中は選手だけでなく会場全体に目を配り、進行に支障が起こらないよう常に気を配る必要があります。競技ルールを熟知しているのはもちろん、公正で的確な判断力がなければ務まりません。
病院や老人福祉施設などで、健康づくりのための運動を指導するのが健康運動インストラクター。医学や運動生理学の知識に基づいて、身体機能を向上させるためのエクササイズや運動プログラムを企画・指導します。高齢者など、運動不足になりがちな人の健康水準を維持し、動脈硬化や心臓病といった生活習慣病を予防する、サポーター役の仕事です。
がんや糖尿病、高血圧などの病気は、生活習慣と深くかかわりがあることから「生活習慣病」と呼ばれます。人々に日常的な健康管理の方法をアドバイスし、生活習慣の改善に努めることが健康管理アドバイザーの仕事。栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活リズム、適度な運動といった健康指導を一人ひとりに合わせて実施します。
スイミングクラブやスクール、地域のスポーツ施設などで水泳の指導にあたるのがスイミングインストラクター。初心者や子どもを対象とした指導から競技選手の育成まで、指導対象は幅広い層におよびます。水泳人口が増加したこと、また温水プールの普及により年間を通して楽しめるスポーツとなったことから、とてもニーズの高い仕事です。
スポーツクラブ、スイミングクラブ、ゴルフ場などの各種スポーツ施設に勤務し、施設の運営・管理業務にあたるスタッフ。経営上のさまざまな業務のほか、用具、設備のメンテナンスなども仕事に含まれます。インストラクターのように直接スポーツの指導を行うことはありませんが、利用客の質問に対応できるよう、スポーツの基本的な知識は必要です。
新聞や雑誌、テレビ番組といった各メディアを通じて、さまざまなスポーツの情報を報道するのがスポーツジャーナリストです。事実のみを伝える一般的なニュースとは異なり、独自の観点からスポーツ情報を社会に発信することが求められます。活躍するには、企画の立案や取材、撮影、原稿作成といった、ジャーナリズムにかかわる一連の技能が必要です。
スポーツショップで働くスタッフのことをいいます。具体的な仕事内容は担当するコーナーごとに異なる部分もありますが、ほとんどのスタッフがスポーツ用品の販売業務に携わります。商品選びの相談に応じることが多いため、担当する商品の知識や、その商品に関連するスポーツについての知識が不可欠。接客サービス、商品管理の能力も求められます。
練習時、試合時を問わず選手の体調を管理し、目的に合ったトレーニングメニューの作成などを行うのがスポーツトレーナー。トレーニングによるけがを防止するためのテーピングやマッサージなども施します。選手が大きなけがをした場合は治療後のケアも担当。体のしくみや栄養に関する知識が必要なのはもちろん、選手との信頼関係を築くことも重要です。
各種スポーツ大会や国際試合など、大きなスポーツイベントを企画し、その実施までを管理するのがスポーツプロモーターの仕事です。企画が決まれば、開催場所や日時の調整、出場チームや選手との交渉、宣伝方法の検討などを行います。スポーツ業界の知識に加え、企画力、コーディネート力、管理能力など、ビジネス面の能力も問われる職業です。
【仕事人にきく】
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スポーツ施設は、体力や年齢の異なるさまざまな人が利用します。体力の向上やダイエットなど、運動に求める効果も人それぞれ。パーソナルトレーナーは利用者一人ひとりに合わせた運動メニューを作成し、マンツーマンで指導を行うことで、利用者の目標達成をサポートします。インストラクターとしての指導力やコミュニケーション能力が求められます。
日本でプロスポーツ選手が活躍できる種目には野球、サッカー、ゴルフ、ボクシング、テニス、バスケットボールなどがあります。選手として大会などにエントリーし、競技を行うのが仕事です。プロになる方法は種目によって異なり、たとえば野球では、各球団のプロテストに合格するかドラフト会議で指名を受けるなどし、正式な契約を交わしてプロになります。
野外活動指導者は、野外活動施設で、安全なキャンプ活動ができるよう指導・支援を行う仕事です。レクリエーション指導者は、子どもから高齢者まで誰もが楽しめるような各種レクリエーションイベントを企画し、実践するのが仕事。日々の生活を充実したものにするだけでなく、人々の交流の機会を設け、地域の活性化をはかる役割を担っています。
にぎわう海水浴場やプールなどを監視し、水の事故を未然に防ぐ実践活動をライフセービングといいます。その活動に携わるのがライフセーバーです。溺れている人やけが人などを発見、救助し、応急措置を施して医師の到着を待ちます。ライフセーバーは、オーストラリアやアメリカでは国家公務員の地位と資格が与えられている職業です。
健康・フィットネスの専門職として、選手や一般客など個々の目的に応じたエクササイズプログラムを作成・指導する能力を認定。筆記試験を課す。
救急法救急員はけがなどの応急手当について、水上安全法救助員は水難事故などで救助や応急手当にあたる泳法や救助法などについての知識・技術を認定する。
健康づくりを目的とした運動の指導者としての能力を認定。運動生理学や指導法などの知識とプログラムに基づいた指導技術をはかる。資格は5年ごとの更新制。
スポーツ指導者資格の一分野。基礎的なスポーツ指導や運営にあたるための技能を認定。指定の講習を受講すると取得できる。種別はスポーツリーダーのみ。
スポーツ指導者資格の一分野。競技別に専門的な指導を行うための技能を認定。内容により指導員・上級指導員・コーチ・上級コーチ・教師・上級教師に分かれる。
スポーツ指導者資格の一分野。体づくりの指導や活動プログラムの提供などにあたるための技能を認定。ジュニアスポーツ指導員・スポーツプログラマー・フィットネストレーナーがある。
スポーツ指導者資格の一分野。健康管理や競技能力の向上にあたる技能を認定。スポーツドクター・アスレティックトレーナー・スポーツ栄養士の3種類がある。
スポーツ指導者資格の一分野。地域のスポーツクラブなどで運営やマネジメントにあたる技能を認定。アシスタントマネジャーとクラブマネジャーがある。
水難事故防止を目的とした監視や指導、救助などを行う技術を認定。ベーシック・サーフ・ライフセーバー、ウォーター・ライフセーバーなど6種類がある。
多様な遊びの技術とプログラムについての知識、これを人々の交流促進に役立てるための能力を認定。都道府県別の協会で実施する講習を受講すると取得できる。