化学反応を利用してつくられた素材や製品を一般に化学製品といい、その実用化に携わるのが化学製品開発スタッフです。プラスチックなどの石油化学分野から、ケミカル分野、医薬分野まで、生活に欠かせない多くの製品は化学業界でつくられるもの。日々新たな製品や技術が生まれるこの業界では、化学全般の知識に加えて、発想力や独創性も大切です。
空港建設や宅地開発などの大規模な開発事業は、自然環境に重大な影響をおよぼす恐れがあります。こうした事業を行うにあたって、開発後、予定地周辺でどのような影響が起こるのかをさまざまな角度から調査・予測し、環境保全対策を立案するのが環境コンサルタントの仕事。事業者への改善指導や地域住民の相談に応じるのも仕事の一つです。
【必要な資格】
気象予報士
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大気の状態や雨・風・雷といった大気中で発生する現象の予測を行うのが気象予報士。過去の数値データや、気象衛星、レーダーからの観測データを分析して、天気や気温、降水確率などを予測します。生活や企業活動などのさまざまな場面で気象予報は欠かせないもの。特に最近では環境や防災への意識の高まりにともなって、活躍の場が広がっています。
個人住宅の庭から公園やリゾート地、緑化を進める都市空間まで、その用途と目的に応じて花や木を取り入れたスペースをつくる専門家が造園技術者。測量や設計、整地、樹木の植え付けなどの技術が必要です。緑が多い景観はストレス解消やリラクゼーションに役立つという面もあることから、心理学に基づくアート感覚が生かされる仕事でもあります。
ビオトープとは、多様な生きものが生態系をかたちづくる場所のこと。都市化により失われた自然を取り戻し、共存をめざせるような地域づくりをビオトープ事業といいます。ビオトープ管理士は、ビオトープ事業の構想立案から必要な調査、実際の施工にまで携わるスペシャリスト。生態学、自然保護、環境法などの知識や設計・施工の技術などが求められます。
気象予報士として、天気をはじめとする気象の予測を行う能力があるかどうかをはかる。気象学の基礎知識に加え各種データの解析能力などについて問う。
濃度、騒音などを計量するための機器の整備、計量器による検査などに関する知識と技能を認定。環境計量士(濃度関係、騒音・振動関係)、一般計量士の3区分がある。
植物や畜産などの分野で安全にバイオテクノロジーを利用できる技能を認定。初級・中級・上級があり、初級は高校程度、中級はバイオ関連課程の修了者が対象。
自然の生態系の保護・保全をふまえた地域計画のプランナーや施工技術者としての能力を認定。計画管理士と施工管理士の2部門に分かれ、各1・2級がある。