香油や精油を使用するリラクゼーション法をアロマセラピーといい、アロマセラピストはその専門家です。各症状に応じて選んだ香油や精油をマッサージやフットバスといった手法に利用することで、心身のリラックスを促していきます。専門分野の知識はもちろん、客とマンツーマンで接する仕事でもあるため、コミュニケーション能力も問われます。
美容効果をもたらすさまざまな技術や機器が考案され、エステティック分野は急成長を遂げています。美容に関する最新技術を熟知したエステティシャンは、皮膚のトリートメント、痩身、除毛・脱毛など、客の希望に応じたプログラムを実施します。リラックス効果を求める客も多いため、専門技術とともに、安らぎを与えられる接客技術が必要です。
最先端の技術を用いて化粧品をつくり出すことが化粧品開発スタッフの仕事。主に化粧品メーカーなどで、さまざまな原料の特性や加工技術の研究、また他社製品の研究にも取り組みながら、人々に求められる新しい化粧品を開発します。化学の専門的な知識が必要なのはもちろんのこと、化粧品は人の肌に直接つけるものですから、医学の知識も必要です。
理容室・美容室の経営者。理容師、美容師として数年働き、実力と経験を養った後オーナーとして独立する、というケースが多いです。独立後も、自身の店舗で理容師や美容師として活躍する場合は、理美容のより高度な技術を学び続けなければなりません。また、オーナーになるためには、売り上げの管理、従業員の管理など、経営の知識が不可欠です。
調香師はパヒューマーとフレーバリストに細分化されます。香水やシャンプー、石鹸など「香粧品」の香りをつくる職業をパヒューマーといい、主に食品の香りをつくる職業をフレーバリストといいます。香りのもととなる香料は何千種もありますが、調香師はその中からイメージする香りを組み立てられる香料を選び、それぞれの分量を見極めます。
テレビドラマ、舞台、映画、CMに登場する架空の人物などといった特殊なキャラクターをメイクによってつくり出すのが特殊メイクアーティストの職務です。メイクを施す人の骨格を考慮しながら、顔のしわ、傷跡、あるいは怪物などのキャラクターをリアルに表現する高度な技術が必要です。アーティストとしてのセンスやオリジナリティも重視されます。
客の好みに応じ、ツメに装飾を施すのがネイルアーティスト。最近はネイルアート専門の店舗なども増えており、気軽に立ち寄る女性も多くなってきました。マニキュアで彩色するだけでなく、模様を描いたり、色とりどりの小物を使ったりしてアーティスティックに飾ります。ツメの健康状態についてカウンセリングすることも重要な仕事です。
化粧技術や化粧品に関する幅広い知識を持ち、店頭で接客にあたったり、流行メイクの実演をしたりするのがビューティーアドバイザーです。客の顔立ちや健康状態、希望のイメージを考慮し、適切なメイク法やスキンケアについてのアドバイスを行います。アトピーなど肌トラブルを抱える人に対応することもあるため、医薬分野の基礎知識も必要です。
【仕事人にきく】
この職業のインタビューを見る
【必要な資格】
美容師
資格カタログを見る
美容師はヘアスタイルを筆頭に、メイク、ネイルアートなど身だしなみ全般に携わる演出家ともいえる存在。現在、美容室は多数あり、ビジネスとしては好調な分野です。ただし、優秀な美容師として評価されるためには、ヘアスタイリングの技術に加え、ファッショントレンドに敏感な感性も必要。客と常に接する仕事であるため、接客技術も不可欠です。
結婚式で花嫁を美しくみせるための演出を考えるのがブライダルビューティーコーディネーターの仕事。具体的にはメイクアップ、ヘアデザイン、ドレス・着物やアクセサリーのコーディネートなどを行います。結婚式の前には新郎新婦と念入りに打ち合わせをして準備を整え、当日は式の進行に影響が出ないようメイク、着付けなどを手早く行います。
ヘアスタイルからメイクまで、トータルな「美」の演出を行うのがヘアメイクアップアーティスト。一般の人を対象としたサロンなどでも活躍できるのはもちろん、雑誌やテレビ、映画などマスコミ業界にも活躍のチャンスがあります。この仕事をするには、センスのよさも大切ですが、求められるイメージを演出できるかどうかがもっとも重要です。
【仕事人にきく】
この職業のインタビューを見る
テレビ、映画、雑誌などの撮影現場においてメイクを手がけるのがメイクアップアーティストです。テレビドラマや映画では、役柄に合ったメイクを施さなければなりません。マスコミ関連分野だけでなく、結婚式や成人式など祝事における仕事もあります。ヘアスタイリングを同時に要求されることが多く、美容師の資格も取得していると有利です。
火事や事故による損傷、手術後の傷跡など、顔に負ったダメージをカバーするメイクを行うのが、メイクアップセラピスト。顔の傷は精神的な負担も大きいもの。メイクアップセラピストは傷や痕が自然に隠れるようなメイクを行い、さらに相手の内面のケアも行います。メイクの技術に加え、医学(形成外科)やカウンセリングの知識・技術なども必要になります。
【必要な資格】
理容師
資格カタログを見る
主に男性の頭髪を整えるのが理容師です。その仕事はかつて散髪や整髪と呼ばれていましたが、個性的なヘアスタイルを求める顧客の増加にともない、今ではヘアカットの呼称が定着しつつあるようです。理容室ではカットのほか、パーマや髪染め、さらにカミソリを使った顔剃り(シェービング)も行うので、衛生面についての十分な知識が必要です。
メイクアップに関する技術レベルを認定。筆記試験と実技試験があり、スキンケアやベースメイクなどの基礎知識からTPOに合わせたメイク技術までを問う。
アロマセラピーを自分や周囲の人に楽しんでもらったり、健康維持に用いたりする技術を認定。1・2級があり、香りの利用法や精油に関する知識などを問う。
従業員の数が2人以上の美容室などに、必ず置かなければならない衛生管理の責任者としての資格。取得には美容師資格を取得後3年以上の実務経験が必要。
従業員の数が2人以上の理容室などに、必ず置かなければならない衛生管理の責任者としての資格。取得には理容師資格を取得後3年以上の実務経験が必要。
エステティック技能をはかる。受験には認定校への進学が近道。トータル・エステティックアドバイザー、エステティシャン、フェイシャルエステティシャン・ボディエステティシャンの3種類。
ネイルケアの基礎からトップレベルのネイリストとして必要とされる知識・技能までを認定。1~3級があり、ネイルケア、リペア、アートなどについて問う。
美容師として、シャンプー、カット、ヘアスタイリングやメイクアップなどを施すための必須資格。省庁指定の養成施設で規定の課程を修了すると受験可能。
メイクアップアーティストとして活躍するための知識・技術を認定。1~4級がある。メイク技術だけでなくモデルとのコミュニケーション能力もはかる。
理容師として、頭髪の刈込や顔剃りなど、主にカミソリの理容技術を行うための必須資格。省庁指定の養成施設で規定の課程を修了すると受験可能。